初めてシルバーカーをご利用される方へ
【シルバーカーとは】
シルバーカーは「歩くこと」をサポートするアイテムです。
ハンドル部に両手を置き、バランスよく重心をかけることで身体の姿勢を保つことができます。
片手でしか使用できない杖に比べると、安定性のある歩行補助器具になり、
またほとんどの機種に収納部がついていますので、お買い物やお散歩等、より行動範囲が広がります。
【シルバーカーとベビーカー】
シルバーカーは約40年ごろ前から販売されはじめたと言われています。
基本的にはベビーカーの設計を踏襲しているため基本構造がよく似ておりますが、
お子様と一緒に移動することを目的としたベビーカーは、
お子様用ベルトや日よけが付いているのに対し、
シルバーカーは歩行補助を目的としていますので、
様々なハンドルタイプや収納部の充実など、特長の違いがあります。
またベビーカーを使用されていた方が、子育てが終わった後に違和感なく移行できるようにと女性向けのカラーデザインが多いようです。
【シルバーカーの機能性】
ハンドルと4つ以上のタイヤがついてることによって、
使用者は両手をハンドル部分にかけることで姿勢が安定し、
バランスよく左右に重心が分担され歩行時の姿勢保持につながります。
片手でしかかけられない「杖」より、安定性が高くなります。
歩行を補助してくれる役割のほか、
座面と収納部がついてますので、
歩いている途中で座って休んだり、荷物を楽に運んだりこともできます。
【シルバーカーと歩行車】
歩行車は、自分で歩くことが困難な人が使う福祉用具なのに対して、
シルバーカーは、自分で歩ける人の歩行を補助する福祉用具になります。
よって歩行が困難の方にはおすすめしません。
歩行が困難の方がシルバーカーに頼って歩行した場合、
転倒などでケガする恐れがございます。
シルバーカーは『自立歩行ができる人』の補助用福祉用具です。
よって介護用品対象外の福祉用具となり、レンタル制度には対応しません。
歩行困難に該当の場合は歩行車や車椅子がおすすめとなります。
歩行車歩行器車椅子(姉妹店 車いすファクトリー)
その他ステッキなども姉妹店にて販売しております。
ステッキ
【シルバーカーのタイプ】
シルバーカーは様々なタイプがありますので、生活環境に合わせてお選びください。
コンパクトタイプ
小型のため軽量で小回りが利くので、買い物や旅行、また電車やバスなどを利用される方におすすめです。
ミドルタイプ
重すぎず、軽すぎず、適度な収納力があるため、お買物やお散歩などバランスよく利用できます。
ボックスタイプ
大型のため安定感があり、収納量も多いタイプ。安定した歩行を重視する方にオススメです。
U字ハンドルタイプ
操作側にハンドルが出ているので、足がブレーキフレームにぶつかりにくく、歩幅を気にすることなく歩くことができます。
ワゴンタイプ
重い荷物の持ち運びにおすすめ。大きなカゴは汚れても拭き取りやすい材質なので屋外向きです。
カートタイプ
実用性を兼ね備え、デザイン性にも優れたショッピングカート。
【使用時の注意点】
シルバーカーは組立不要で使える商品です。
ダンボールに収納されてる状態は、折畳みとなっておりますので展開すればすぐに使える商品です。
ただし、使用時に幾つかの注意事項がございます。
※雨、雪、凍結などの滑りやすいところは使用しないでください。
※ハンドルに寄りかからないでください、車体だけ前に行き転倒する恐れがあります。
ハンドルに体重を全部寄りかかることが可能なのは歩行車です。
※座面を使用する場合は、必ず駐車ストッパを左右両輪に掛け、車体が動かないことを確認ください。
※座面以外と、座面のついてないタイプには座らないでください。
※坂道では座らないでください。
※座面から立ち上がる際は、車体が動かないことを確認しながらゆっくり立ち上がってください。
【ハンドルの高さ】
シルバーカーのハンドルは、
持ちやすい位置に高さを調節できるものを選ぶことが重要です。
適切なハンドルの高さは、「身長÷2+5~15cm」が目安とされています。
たとえば、身長150cmの人ならば、80~90cmの高さということになります。
【ハンドルの高さ調整方法】
現代ではほとんどのシルバーカーメーカーがハンドル高さを調節できるように設計しています。
メーカー・製品ごとに高さ調節方法は多少違いはありますが、おおよその調整方法は同じです。
●固定ピン調整タイプ
キャップを外して、固定ピンを外します。
高さを合わせた後、固定ピン・キャップの順にはめ直して固定します。
固定ピンは左右に一つずつ付いています。
メリット:固定ピンをフレーム側の高さ調節穴に差し込むので安全性が高い調整方法です。
デメリット:調整する高さが決められているので、身長に合わない場合があります。
●グリップボルト調節タイプ
グリップボルトを緩め、高さを合わせてから、グリップボルトを締めて固定します。
グリップボルトは左右に一つずつ付いています。
メリット:無段階調整ができるものが多く、高さ調整が手軽です。
デメリット:グリップボルトで固定するので、しっかりとボルトを固定する必要があります。
※ハンドルの高さがあわないと、不快感・転倒などのリスクも高まるためご注意ください。